茶色という色は、自然の風景や暮らしの中でよく目にする色です。木々の幹、コーヒー、秋の落ち葉など、私たちの生活に溶け込み、温もりや落ち着きを感じさせてくれます。この記事では、黒を使わずに茶色を作り出す方法を中心に、初心者でも失敗しにくいコツを紹介します。絵の具遊びや作品づくりの参考にしてください。
■ 茶色の基本を知ろう
茶色を作るとき、頭に浮かぶのはどんな方法でしょうか?一般的には黄色、赤、黒を混ぜる方法が知られていますが、実は黒を使わなくてもさまざまな茶色が作れます。色を混ぜる際は、思い描くイメージを大切にしながら少しずつ調整していくことがポイントです。
■ 絵の具で作る茶色の代表的な組み合わせ
① オーソドックスな方法
黄色と赤を混ぜてオレンジを作り、そこに黒を加えると深みのある茶色が生まれます。
② 黒なしの方法
黒を使わない場合は、「緑+赤」「紫+黄」「オレンジ+青」といった組み合わせが効果的です。補色を掛け合わせることで自然な茶色が完成します。
③ 三原色を活用する方法
赤、青、黄の三色をバランスよく混ぜることで、ナチュラルな茶色ができます。
■ 多彩な茶色を表現しよう
茶色は一色ではなく、実に多くのバリエーションがあります。例えば日本の伝統色には、茶色系だけで70種類以上が存在し、それぞれに物語があります。そんな多様性を楽しむことも、色づくりの魅力のひとつです。
■ 色味別の作り方の例
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ダークブラウン(こげ茶)
オレンジにほんの少しの黒を加える、または赤、黄、青を深めに調合します。 -
レンガ色(赤茶)
赤にわずかな黒を混ぜたり、赤みの強いオレンジに青を少量加えると落ち着いた赤茶色ができます。 -
ミルクティー色
作った茶色に白を混ぜていくと、やわらかくくすんだミルクティーのような色合いになります。
■ 色を混ぜるときの注意点
・最初は淡い色から始めると失敗しにくいです。
・黒や白を足すときは、元の色が一気に変わりやすいので慎重に。
・混ぜすぎると濁るので、使用する色は2〜3色に絞るのが無難です。
暗さを足したい場合、黒ではなく補色(例えば茶色に少し青を足す)を使うことで、自然で奥行きのある色になります。
■ おわりに
茶色は、日々の暮らしに溶け込む親しみやすい色です。自分好みの茶色を作れるようになると、絵画や手作り雑貨の表現力がぐっと広がります。ぜひいろいろな組み合わせを試して、自分だけの茶色を見つけてくださいね。